横浜DeNAベイスターズ分析ブログ

簡潔にベイスターズを分析するブログです。Twitterで主に発信してますが、こちらのブログにも随時投稿していきます。

2022年の公認野球規則改正について

前記事において2022年からのリクエスト制度の内容が一部変更となりましたが、1月27日(木)にNPBから野球規則改正についてもお知らせがありました。
基本、NPBの野球ルールは全て公認野球規則に則ってルールが定められています。


※上記のリクエスト制度はあくまでもNPB内のセ・パ両リーグのアグリーメントで規定されていることに注意。また、アグリーメントは一般には公開されていません。



上記の内容は見てわかる通り、一般の人には分かりづらくなっているのでここで簡単に解釈します。


プロ野球を観る上で、大きいところで1つルール改正がありました。因みに、コリジョンの捕手についてはルール自体に変更はなく、文面を変えたのみとなっています。内容は以下となっております。

これはどういうことか?


<プレー対象>
投手が投球した後に、キャッチャーがワンバウンドしたり、ミットから弾いたりなどしたボールが本塁周辺でとどまっている時に、審判あるいは打者が不注意で蹴るまたは当たったりなどして、ボールが大きく逸れた場合です。


<変更前との違い>
今まではボールインプレーとなっていましたが、それがボールデッドに変更されます。それによりこれまでは進むことができていた全ランナーが戻るルールとなります。


<その他>
投球が第3ストライク目で上記が起きたときもボールデッドとなり、打者は振り逃げが成立しなくなります。(記録は三振)


<このルールが適用される頻度は?>
審判、または打者の不注意でボールが反れるケースはこれまでもあまり頻繁にはなかったので、まず殆ど見られることはないと思います。NPBでも年間2回あるかないかだと思います。


注意点:投球したボールがとどまっているか?(=十分失速しているか)
⇒ボールがとどまっているとはボールが大きく動いていない状態の事です。例えばワンバウンド投球が強い勢いで審判に当たって大きく逸れた場合は、ボールがとどまっているとは言えないので、これまで通り、ボールインプレーとなりランナーは進塁することができます。


以下の場合は、これまで通り守備妨害となります。
⇒打者がボールを何らかの動作(ボールを蹴るなど)によって、投球を処理しようとしている捕手を明らかに妨げたと見做せば、守備妨害で打者はアウトとなりボールデッドとなりランナーも元の塁に戻ります。(野球公認規則6.01 妨害・オブストラクション・本塁での衝突プレイ(a))(6.03 打者の反則行為(a)(3) )


ただし、上記の守備妨害でも例外はあります。
進塁しようとしていた走者がアウトになった場合、および得点しようとした走者が打者の妨害によってアウトの宣告を受けた場合は、打者はアウトにはならない。また、他の走者は、走者がアウトにされたら妨害はなかったものとするという規則によって、進塁も可能である。このような場合、規則違反が宣告されなかったようにプレイは続けられる。


と言う感じです。公認野球規則をホームページでも見られるところはありますが、野球のルールはかなり奥が深いです。2022年版もそろそろ出るかもしれません。(毎年3月あたりに出版)


スカパー料金月額4483円(税込)を避ける方法について

前記事でも挙げていたDAZNの料金の値上げについてですが、
スカパーのプロ野球セットの料金は月額4483円(税込)と正直割高です。
また、住居によってはスカパーアンテナの設置が必要になることもあり、導入までのハードルは決して低くはないのです。広島カープ主催のゲームも年間にするとそこまで多くないのでDAZNの方がトータル的なコストは安いと感じていたユーザーは多いと思います。
何か他の選択肢は無いのかについて考えていきます。


結論から言いますと、
dアカウントを作成して、「DAZN for docomo」(月額1925円(税込))に申し込むのが一番です。
「DAZN for docomo」は「DAZN」と何も変わりません。ただ、for docomoという名前が付いているだけにすぎません。今回の値上げで嘆くユーザーは非常に多いですが、「DAZN for docomo」に申し込めば月額1925円で視聴していたユーザーでも今まで通りの料金でDAZNを視聴できます。
2022年2月22日以降に通常ユーザーは現状の月額1925円から3000円(いずれも税込)に値上げするのですが、一方DAZN for docomoのユーザーは据え置きとなっています。
さらに、
「DAZN for docomo」のサービスは自身の持っている通信キャリアがdocomoである必要がありません。dアカウントさえあれば申し込むことができます。(2022年1月28日時点)
つまり、わざわざMNPしてまでキャリアをNTTドコモにのりかえる必要もメリットも全くないのです。上記の青文字部分を認識できていない方が割と多かったので、今回このような記事をあげました。
因みに、1078円(税込)で視聴できるユーザーは2020年9月から一度も解約せずに継続的にDAZNを契約している、およびキャリアがdocomoのユーザーのみです。よって、今からdocomoに乗り換えたとしても変わらず1925円(税込)です。
dアカウントはキャリアフリーユーザー向けにも作成することができます。つまり、Gmailのアドレスなどがあれば完全無料で簡単に作成できるのです。dアカウントが既にある方はそのまま申し込むことができるので問題ありません。
しかし、今は1925円(税込)ですが、docomoが料金を追従するために今後いつ値上げするか正直分かりません(2022年4月18日に3000円(税込)に値上げ予定)
なので申し込むのであれば早めの方がいいでしょうが、値上げを発表してからでも多少猶予期間はあるとは思うのでそのタイミングでもいいと思います。なぜなら、DAZNのプロ野球の放映権は毎年入れ替わっています。昨年は11球団の主催試合が視聴可能でしたが、今シーズンはどうなるかまだ分かりません。(2022年1月28日時点)
広島カープ主催の放映権が増えることはかなり考えにくいですが、逆に昨年の11球団から減少する可能性が考えられます。よって、現在野球の視聴方法を考えている方は
まずはdアカウントだけ作成しておいて、ウォッチして静観しましょう。


<2022/2/24 追記>
2022年2月21日に「DAZN for docomo」の料金が2022年4月18日(月曜)から改定し、「DAZN」の標準価格と同じ月額3,000円(税込)となることが発表されました。



2022年シーズンが近づくにつれて、今後また多くの情報が出てくると思います。筆者は常にウォッチしてますので、関連情報がありましたらまた記事をあげたいと思います。


↓以下は年間プランについてです。
Jリーグ各クラブが提供している年間視聴プランなどが売り切れしているなどの情報がありますが、過去DAZNは放送内容を直前で変更することが割と日常茶飯事です。なので、年間プランは料金自体は多少安くなりますが、特定のスポーツのみを視聴したいユーザーにとってはかなりリスクが高いです。
よって、通常ユーザーでわざわざ月額3000円(税込)を支払うぐらいであれば、dアカウントを作成してDAZN for docomoに入りましょう。そうすれば、今まで通りの料金(月額料金1925円(税込))で視聴でき、スカパーの1/2以下のコストでDAZN(11球団かは現時点で不明)を視聴できます。


早めに周知しておきたかったので記事の内容が普段よりも煩雑になっていますが、内容は以上となります。

DAZNの料金値上げとユーザー間格差について

さて、ここ最近ストリーミングサービスを提供しているDAZNの月額料金が2022年2月22日以降から月額1925円から3000円(いずれも税込)に値上げするという発表がありました。これを受けて今回思った事がありましたので、記事にさせて頂きました。
普段の記事よりも強い論調の文面となっているので、不快な気分になるのを避けたい場合はそっ閉じして下さい。また、本記事ではDAZNのユーザー間格差について多く語っており、野球については殆ど触れていませんので予めご了承ください。


予め一つ言っておくと、筆者は今回DAZNが料金を値上げしたことについて特に異論はないです。
意外に思われるかもしれませんが、
DAZNには以下の2つのリーグが独占放送していると言う強みがあります。
・海外サッカーのプレミアリーグ
・Jリーグ


※22-23シーズンのプレミアリーグの放映権獲得は未定


昔のスカパーでは3000円どころか5000円以上掛かる事も普通にありました。そう考えると確かにコンテンツだけで見ると適正価格と言っても否定する事はできません。(運営サービスの品質などは抜きにしての話です)


では、何が問題なのか?
それは、
ユーザー間で不公平さが生じていることです。


まず見て頂きたい画像があります。
下記の画像は今回のDAZN料金値上げ対象のお知らせについての一部です。


見ての通り、赤線を引いているDAZN for docomoのユーザー(税込1925円)は今回のお知らせ対象外となっており、料金が据え置きとなっています。さらに、2020年9月30日から継続して契約しているユーザーについてもこれまでと同様1078円(税込)の価格となります。通常ユーザーの約1/3の価格となっており、ここまで差が出て来るとユーザー間格差による不公平が懸念されます。(個人的にドコモユーザーで現在の1925円での提供価格は1000円未満の差であるため、他キャリアと差別化する上では概ね妥当であると考えています。)


つまり、これから値上げが適用されるユーザーと比較して月額で1922円の差、年間にすると23,064円の差が出てくることになります。
これは、一般人からすると決して小さい金額ではありません約3倍の金額をペイする必要があるのです。
仮に年間パス(税込27000円)を購入したとしても、彼らより年間14064円多く支払わなければならないのです。


Twitterの意見の中で、Covid-19の中でも払い続けていたんだから当然の権利と豪語するユーザーはいます。しかし、DAZNが1078円から値上げしたのは2020年10月です。その時には多くのスポーツが再開されていたので、それは理由にはなりません


今回の値上げでDAZNの解約を決意したユーザーはかなり多いと思います。その様なTwitterでの呟きやコメントなどが多く散見されます。そしてその多くは、特にセ・リーグの野球ファンのユーザーです。
これまではDAZNとJSPORTSオンデマンドを組み合わせれば、スカパーよりも578円ほど安くする事が出来ていました。それが、今回の値上げでスカパーの方が493円ほど安くなるので逆転するのです。
ただでさえ、DAZNのストリーミング配信は不安定であり、また阪神タイガース主催試合では虎テレの放映権の関係もあり、5分と言う最早遅延とは言えないレベルです。
それを考えればDAZNより1483円高くはなるものの広島カープ主催試合も見れるスカパーの方が断然メリットは大きいです。
日本は特に野球が人気のスポーツです。これらのユーザーを手放してしまうのはかなり痛いと思いますが、運営側が赤字であるなら値上げ自体はやむを得ないです。(値上げしたから黒字になるというのはあまりにも早計ですが・・・)


どのサブスクリプションでも通常は一律で料金を値上げするのが本来の形なのですが、これでは多くのユーザーから不満が出るのは当たり前です。
では、何故キャリアがdocomoのユーザー(今回は特に1078円のユーザー)はこれほどまでに優遇されるのでしょうか?
以下の記事ではdocomoの担当者に確認したところ「答えられない」との回答だったそうです。

DAZNとdocomoは2020年9月で提携を解除しています。この時点で既に料金体系に関する取り決めはなくなったはずです。DAZNの卸値価格が単純に上がるので、格安ユーザーの肩代わりとして負担するのはdocomo側ということになります。
それを負担してでも、docomo側にメリットがあるという事なのでしょうか?
恐らくですが、docomo内ではプランを契約した後は解約しない限りは、途中で値上げ出来ない仕組みになっているのではないかと考えられます。(手続き上の問題か契約上の問題)
筆者のドコモ歴は長いですが、プランの契約中に突然コンテンツが値上げされたケースは今のところ記憶にありません。つまり、DAZN for docomoのサービス自体が終了されるまでは現状の料金体系になることが予想されます。
また、現在の日本の携帯会社は通称3キャリ(キャリアの略)と呼ばれる、NTTドコモ、ソフトバンク、auに加え、その他のMVNOがひしめく大混戦の市場となっており、顧客ユーザーの獲得・損失は死活問題です。
よって、NTTdocomoはその抑止力としてこの1078円と言う破格な割安料金を許容している面もあるかもしれません。
しかし、その恩恵を受けられない他キャリアのユーザーやDAZN for docomoに後から入会するユーザーからすると到底納得できないでしょう。これがもし海外であれば猛バッシングは避けられず、国によっては法律にも抵触するかもしれません。
そしてさらに、問題なのはdocomoから中容量の格安価格で提供されるahamoに切り替えたとしても、dアカウントさえあれば月額1078円でも引き続きDAZNを視聴できると言うところにもあります。
これらの格安で視聴できる既存ユーザーが存在する内は、DAZNがこの先新規ユーザーを獲得する事は極めて難しいと筆者は考えます。また、ユーザーによってはこのユーザー間格差に嫌気が差し、サッカーは「これからはたまにあるTV中継やスポーツニュースなどでのハイライトでもいいや」となる方も一定数出て来るのではないでしょうか。


じゃあ、辞めれば?


一見最もな言い分に聞こえますが、それは余りにも短絡的です。前述のとおり、DAZNがJリーグの試合、および海外プレミアリーグなどの放映権を独占しています。
たまに、地上波やBSで放送されることはあるもののJ2やJ3はまずDAZNでしか見られません
つまり、Jリーグとクラブチームにとっても多くの視聴者やサポーターを失う可能性があり、将来的にも大きな損失になります。その辞めれば?と言う一言で片付けるのはとても残酷な事なのです。言うまでもなくユーザーの離脱が定常的に続くと、結果的にDAZNの経営自体が苦しみ、将来的にサッカーJリーグも衰退してしまう可能性があります。


筆者は根っからの野球好きですが、贔屓のサッカークラブのユニフォームも購入しているし、Jリーグのクラブチームを愛しています。そして、DAZNについては、月額ではなくクラブのDAZN年間視聴パスと言う形で購入しています。購入特典はありますが、年々改悪しており今年に至っては実質1000円割引のクーポンのみです。(昨年は2000円クーポン) ※クラブによって購入特典は異なります。
なので今回値上げする事よりも、ユーザー間不公平感が広がってしまった方にどうしても目がいってしまいます。
月額3000円あれば、Bリーグ、MLB、NBAなど多くのコンテンツが視聴できます。
22-23シーズンプレミアリーグの放映権は死守する必要がありますが、これらの放映権を逃した場合、Jリーグを含めたDAZNのコンテンツは果たして値上げした料金体系で生き残っていけるのでしょうか?
正直、筆者はかなり懐疑的です。


NTT docomoは他キャリアへのMNPの阻止や他からのMNP獲得を目指してDAZN for docomoを継続しているのかもしれませんが、DAZN側もサービスを提供している以上それを許容していると言う事です。
本来の形としてはJリーグクラブのDAZN年間視聴パスを購入している既存ユーザーや新規ユーザーに多くの還元がされるべきなのです。(DAZNは今後新規ユーザー獲得の為のキャンペーンは打ち出してくると思いますが、それは根本的解決にはなりません)


来年度も、Jリーグ各クラブからDAZN年間視聴パスが販売されるとは思いますが、現状のdocomoまたはahamoユーザー1087円(税込)が据え置きになり、もしこちらの年間パスだけが値上げとなった場合、購入するサポーターが減少するのは火を見るよりも明らかです。この点はJリーグ側も強く認識しておく必要があります
また、NTT docomo側としてもこのまま1087円の格安ユーザーを放置し料金を肩代わりし続ける事は他のユーザーからクレームがくるなどの運用リスク、コストを抱えるため、あるタイミングでドコモユーザの料金を一律1925円(税込)に統一することが最も妥当だと筆者は考えます。それがサブスクリプションの健全なサービス運営と言うものです。
本来であれば、DAZN for docomoが1078円(税込)で提供出来なくなった時点でこのサービスを無くすことが筋だったのかもしれません。ただ、契約当初はDAZN側がここまで値上げすることも十分想像できていなかった可能性があります。
よって、今後NTT docomo側が1078円の格安ユーザーの料金体系についてどのように扱っていくのか、向こう数カ月間注視したいと思います。


最後になりますが、野球だけでなくJリーグも盛り上がって欲しいと言う思いがあるので、強い論調となりました。ピッチ外での出来事で、Jリーグの未来を閉ざしてほしくないと言うのがまず念頭にあり、docomo、DAZN、Jリーグが一体となってこのようなユーザー間不公平を少しでも無くすような取り組み・サービス改定が行われることを心から願っております。


長くなりましたが以上です。


<2022/2/24 追記>
2022年2月21日に「DAZN for docomo」の料金が2022年4月18日(月曜)から改定し、「DAZN」の標準価格と同じ月額3,000円(税込)となることが発表されました。