横浜DeNAベイスターズ分析ブログ

簡潔にベイスターズを分析するブログです。Twitterで主に発信してますが、こちらのブログにも随時投稿していきます。

2021年ベイスターズベストゲーム(おまけでワーストゲーム)

2021年は6年ぶりの最下位でシーズンは終了しましたが、印象に残った試合・シーンは多く見られました。私見となってしまいますがここで紹介したいと思います。


■第一位
2021年6月1日(火)
昨年の王者ソフトバンク相手に逆転勝利!
DB 4 - 3 SB


選出理由:
tvkテレビの「プレイバック!横浜DeNAベイスターズ熱烈LIVE」でも今シーズンのベストゲームとして選ばれた試合ですが、筆者としてもベストゲームだと考えています。
8回裏の牧選手の逆転タイムリーが特に印象的ですが、実はオースティン選手の来日初盗塁が6回裏に生まれています。筆者はたまたま現地で観戦していましたが、チームの雰囲気だけでなく球場の雰囲気を変えた大きなプレーだったと記憶しています。
実は、このときソフトバンクホークスの救援陣のモイネロ投手、野手ではデスパイネ外野手が五輪の米大陸予選のため一時的に離脱していたこともあり、8回裏に松本投手が打たれる結果となりました。


■第二位
2021年9月7日(火)
宮國投手の移籍後初勝利!
DB 8 - 2 G


選出理由:
宮國投手の古巣であるジャイアンツとの試合。宮國投手と菅野投手の年俸差で話題になっていましたが、最終的な対巨人戦の対戦成績は振るわなかったものの(6勝12敗7分)、このゲームに関しては下剋上を果たした印象がありました。宮國投手の制球力も当然良かったのですが、5回裏に宮國投手に代わっての代打楠本選手が左投手の大江投手から本塁打を放ったシーンが最も印象的でした。現在公開中の「BBB(BAY BLUE BLUES)2021」ではこのシーンに至るまでの舞台裏も映し出されていました。


■第三位
2021年4月4日(日)
三浦監督の初勝利!
DB 3 - 1 C


選出理由:
今シーズンの初勝利即ち三浦監督の初勝利の試合が三位となります。開幕8試合を終えて未勝利は球団ワーストという状況。この後も引き分けを挟んで10連敗を喫するなど苦しい状況に陥ることになりますが、三浦監督の涙(?)が垣間見えるシーンもありました。
この試合のMVPはプロ入り初勝利を挙げた阪口投手と神里選手です。シーズン通しては桑原選手が活躍しましたが、神里選手は先制ホームランを放ち、その次の表の守備では好守もしました。筆者はたまたまこの試合を観戦しており、以下の記事でまとめております。
広島カープ坂倉選手のフリー打撃練習で度肝を抜かれたのも印象的です。


その他印象に残ったシーンは以下となります。
・引退試合で中井選手の代打でのヒット!(来期からはDeNAのゲームアナリスト(いわゆるスコアラー))(2021年10月20日(水))
・開幕巨人戦の田中俊太選手の3安打6打点の活躍!(2021年3月26日(金))
・桑原選手の走塁ミスからの覚醒(2021年5月12日(水))
・TJ明けの田中 健二朗投手の1092日ぶりの一軍復帰登板!(2021年9月12日(日))


◆2021年ワーストゲーム

おまけでワーストゲームについても紹介していきます。コメントについてはデータも参照していますが、考え方についてはあくまでも私見となりますので参考程度で。


・ヤクルトスワローズとの最初のカードでの一戦目と三戦目


<コメント>
代表的なターニングポイントとなったと思われる試合について挙げています。まず、最初は前年最下位のヤクルト戦で勝てるゲームを落としてしまったことです。シーズン通して対ヤクルト戦は6勝17敗と大きく負け越し、優勝に貢献する形となってしまっています。たらればにはなりますが、両試合ともに石田投手が打ち込まれています。石田投手は前年の防御率が2.53でE.エスコバー投手の不在からセットアッパーの役割を期待されていましたが、2021年シーズンは防御率が5.73まで悪化しています。開幕カードの巨人戦でも失点しており、実は外国人不在で一番痛かったのはE.エスコバー投手ということになってしまいました。リリーフ陣は盤石であれば勿論強いですが、石田投手はオープン戦でもそこまで良くなかったため(防御率は4.91)、石田投手に限らずリリーフ陣は一人でも調子が悪い投手が出てきた場合、これまで良かった試合自体が破綻しかねない状況となります。
よって、セットアッパー(特に7回)に関しては調子次第で起用するのも一つの方法ではないかと考えます。また、過去のラミレス監督が指揮を執っていた2019年シーズンにおいても、当時セットアッパーのパットン投手が打ち込まれて序盤で白星を取りこぼす試合が見られ、最終的に2位となりましたが優勝までには至りませんでした。
個人的に考えているのが、チームが優勝するためには投手継投の柔軟さが必要であり選手の状態を見極めることが大事な要素と考えています。三浦監督はシーズン途中から柔軟な起用が所々見られるようになり、それが開幕からどれだけできるようになっているかについても来シーズンは注視していきたいと思います。


・三嶋投手と対巨人戦
<コメント>
該当する試合は多くありますが、全体的に三嶋投手が巨人戦に登板した時は打ちこまれた印象が残りました。実際、対巨人戦の防御率は11.17となっており1イニング投げて1失点する計算となります。
一つ言えるとすれば、三嶋投手はこれまでチームのブルペンを長年支え続けており、並の投手であれば故障していてもおかしくはないでしょう。先発投手陣が長いイニングを投げられない中、特に三嶋投手とエスコバー投手が近年のチームを支えていると言っても過言ではないと思います。しかし、今年の三嶋投手にとっては来年に向けて課題を突き付けられたのが対巨人戦です。
また、今シーズンに限って言えば、巨人戦以外でも打ち込まれるケースは度々見られました。打たれるのは色々な要素があるとは思いますが、思い通りにボールがコントロールされていないのでは?というシーンが多く見られました。(変化球や直球が真ん中に入ってしまうなど)
個人的には開幕戦でいきなり亀井選手にサヨナラホームランを打たれて出鼻をくじかれたことで徐々に歯車が狂い始めたのではないかと見ています。
三嶋投手の2021年のピッチングをデータでみると際立って悪い数字が、対左打者の被打率(.320)とストレートの被打率(.317)、得点圏被打率(.345)となっています。これは一定の投球回数を満たした両リーグの投手の中ではいずれも下位の数字であり、来年は配球面、新球種、ストレートの質なども含めて全体的にブラッシュアップする必要があると考えます。


今回は参考までに以下のリンクを参照しています。