横浜DeNAベイスターズ分析ブログ

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ハマスタ入場時の陰性証明について(3月17日解決済み)

<3月17日追記> 

3月21日において神奈川県内に発令されているまん延防止が解除される事が決定となりました!

本記事は備忘録として残しておきます。


2022年シーズン開幕に向け、春季キャンプも終盤を迎えオープン戦、公式戦開幕という流れの中、横浜DeNAベイスターズファンにとって一つ気になることが出てきました。
それは、ハマスタ入場時の陰性証明についてです。


まず、大前提としてシーズン開幕時で神奈川県内に「緊急事態宣言」や「まん延防止等重点措置」が発令されていなければ上記については何も気にする必要はありません
ただ、今年の1月6日から神奈川県内で「まん延防止等重点措置」が発令されており3月6日までの実施が予定されています。(2022年2月24日時点)
仮に開幕時となる3/25~3/27まで延長となった場合、当日の陰性証明が必要になるかもしれないのです。これを実際求められる状況になった場合、抽選販売以外でのハマスタでの観戦がかなり難しくなると筆者は考えます。


何が問題なのか?
そもそもどうしてこうなっているのか?


恐らくこの件について球団側に問い合わせた方も多いのではないかと思います。
順番に説明していきたいと思います。


まず、これを説明する上で重要なキーワードがあります。
それは、
・感染防止安全計画
対象者全員検査
・ワクチン・検査パッケージ制度
の3つです。
これらをまず理解する必要があります。


感染防止安全計画とは、あるチェックリストを開催者が提出した場合「まん延防止等重点措置」が適用されている状況においても、大声なしで20000人を上限としてイベントを催すことが可能になるというものです。これらは、神奈川県内では今年の1月21日以降に適用されています。


更に、対象者に対する全員検査を当日中に行う場合は2万人の上限は対象外となり制限なしで満員(フルキャパ)にすることが可能となります。それが対象者全員検査です。
これらの概要は以下の神奈川県の公式ホームページにて記載されております。


また、対象者全員検査の検査方法にも2種類あります。
主に
・PCR検査
・抗原定性検査

です。


これらのワードを耳にしたことがある方が多いとは思いますが、これらの検査には違いがあります。
筆者も医療の専門家ではないので細かい概要は省きますが、一般的にPCR検査の方が抗原定性検査に比べ、精度が高いです。
そして、検査を受けてから結果が出るまでのスピードは「抗原定性検査」の方がすぐに出ます。(一般的に15分~30分)
「PCR検査」も当日中に出ることはありますが、病院によっては翌日以降になるケースの方が多いそうです。(およそ1日かかる)


また、「検査キット」と言う言葉を耳にすることもあると思いますが、amazonなどで売られている研究用のキットでは薬事承認されていないため、対象者全員検査で使用する事はできません。事業者等が設けた場所において、検体採取の注意点等を理解した者の管理下で適切な感染防護を行いながら、検査キットを用いて実施することも可能ではありますが、それ以外の場合は、基本的に医療機関又は衛生検査所等などで検査を受ける必要があるのです。(「ワクチン・検査パッケージ制度要綱」より主に引用)


しかし、これらの検査費用は高いところでは1万円を超えることもあるので下手をすればチケット代より高くなってしまいます。
そこで、「ワクチン・検査パッケージ制度」です。
ワクチン・検査パッケージ制度はイベント等の経済社会活動を行うに当たり、必要である方は「PCR検査」または「抗原定性検査」を無料で検査を実施できるというものです。(ただし、この制度についても2022年3月31日までという期限が現状あり)


今回の入場時に陰性証明を求められる件については、既に多くがTwitterなどで議論されていますがその中でも代表的な2つの疑問について以下に記したいと思います。


・ワクチンパスポートではダメなのか?
・PCR検査は当日でないと絶対いけないのか?


「対象者全員検査」に則って定められているため、ワクチンパスポートだけではダメであり、PCR検査も当日である必要があるのです。


つまり、「まん延防止等重点措置」で満員(フルキャパ)にするとなった場合、現在の国の制度ではこれらのハードルが入場者に求められることになるのです。
これが適用された場合、何が起こるか大体の方は想像できたのではないでしょうか?


それは
「当日の陰性証明を取るのはかなりハードルが高い」
と言う事です。


実際、今回仮に感染防止安全計画で対象者全員検査が適用された場合を考えてみます。
今年のベイスターズの開幕戦は3/25(金) 18:30~ のナイトゲームとなっています。
今までであれば仕事の後などでも試合開始までに間に合う方も多かったと思います。


しかし、当日の陰性証明が必要となるので午前中に病院に行って「PCR検査」または「抗原定性検査」を受けなければならないのです。そして、入場時の書類として、検査の種類によって「PCR検査結果通知書」または「抗原定性検査結果通知書」(デジタル証明でも可能)のいずれかの書類、そして「来場者の本⼈確認書類」を提示しなければなりません。


つまり、働いている方の殆どは有休をとる必要があり、かなりハードルが上がっていることは一目瞭然です。


さらに、3/26(土)、3/27(日)は休日ではありますが 14:00~ となっておりデーゲームです。
朝から病院に行って検査を受けたとしても、結果が出るのに時間が掛かる「PCR検査」ではまず間に合わないでしょう。人によっては、「抗原定性検査」でも間に合うかかなり微妙です。また、休日でもあるため検査受付をしていない病院もかなりあります。


↓以下は球団側のHPで張られていたリンクです。


更に悲報(1カ月前の記事で現状は不明ですが・・)


つまり、検査キット不足も囁かれる今の状況での「対象者全員検査」の実施は全く現実的ではないのです。
病院の事前予約はもちろんの事、結果が出るまでの時間など予め確認しておいた方がいいかもしれません。


そして、球団側の方針としては注意事項として以下の文面が加えられています。
「検査に間に合わなかった場合含めまして、対象試合に必要な各種証明書をお持ちでない場合はご入場をお断りさせていただき、返金等の対応はいたしかねますこと、あらかじめご了承ください」


これは、何かがあっても入場できないだけでなく返金もされないという事です。
それはつまり、チケットを取得する前に病院の予約を各自取らなければならないという事を意味しています。しかし、検査当日に検査キットが足りなくなってしまう可能性も僅かながら残されているのです。


また、当日陽性判定を受けた場合については球団側は現状何も記載されていません。
(「ワクチン・検査パッケージ制度の実施に係る留意事項等について」では陽性が判明した者は参加・入店できないことをあらかじめ利用者に周知するとともに、その場合のキャンセル料やチケットの払い戻し等の取扱についてもあらかじめ定め、周知しておくことが望ましい。とある)
この場合については、基本返金される筈なので頭の片隅に入れておきましょう。


※上記については抽選販売で当選したチケットで入場する場合は、今回「対象者全員検査」の対象外となっています。現状適用される可能性があるのは、先行・一般販売分のみです。


<最後に>
初めにも言いましたが、開幕時において「緊急事態宣言」や「まん延防止等重点措置」が発令されていなければ何も気にする必要はありません。しかし、開幕まで残り1カ月の時点ですが感染者数のピークアウトを迎えつつあるものの、医療ひっ迫状況は「3」と高いレベルが続いており解除までに至るかは不透明な状況です。(筆者の見方としては、30%もないと思っています)
一方、球団ホームページでは↓のように

「各種証明書のご持参は不要の想定です」
と現状記載されています。
また、
「制限期間が延長された場合や政府方針等の発表に伴い、観客数上限の変更・規制強化、試合開始時間の変更、各種証明書のご持参など、今後情報が変更となる可能性もございます。変更点がありましたら別途ニュースでお知らせいたします」
との事です。
つまり、まん延防止の制限期間が延長した場合は、昨年までの「間引き販売(上限2万人)」や前述していた「事業者等が設けた場所(つまりハマスタなど)において、検査キットを用いて実施」となる可能性も今後あるかもしれません。


そして、これは4月以降の話にはなりますが今の検査キットが不足している状況が続く場合、「対象者全員検査」を実施するぐらいなら、間引き販売になったとしても2万人を入れたほうが良いのではと個人的には思います(特に「デーゲームの試合」かつ「無料検査が延長される前提」)。
こればかりは、球団側および横浜スタジアムの管理者が最終的に決定することですが、元々球団のターゲット層は「仕事帰りのサラリーマン層」だったと思うので、平日・デイゲームによって試合ごとに柔軟な対応をすることも必要なのではないかと筆者は考えます。
言うまでもなく、日本政府・神奈川県によってまた新たなガイドラインが制定される可能性も低くはないとは思いますが・・・。
いずれにしても早いところ、感染者数の収束が一日でも早く来ることを願いたいところです。