横浜DeNAベイスターズ分析ブログ

簡潔にベイスターズを分析するブログです。Twitterで主に発信してますが、こちらのブログにも随時投稿していきます。

濱矢投手について(前DeNAベイスターズ所属)


DeNA前監督のアレックス・ラミレス氏が開設している、Youtubeチャンネルの「ラミちゃんねる」。
ここ最近において、昨年(2020年)で戦力外通告を受けた濱矢廣大投手の再生について、多く取り上げられています。
取り組んでいる内容について、気になったため今回記事にしました。



大きく分けて内容は以下となります。
・濱矢投手のプロフィール
・動画の内容
・コメント


■ 濱矢投手のプロフィール
名前:濱矢 廣大(はまや こうだい)
生年月日:1993年2月27日
ポジション:投手
投球・打席:左投左打
身長:185cm
体重:78kg
プロ入り:2013年ドラフト3位で楽天に入団
その後、2019年シーズン開幕直前の3月26日に熊原投手とトレード
経歴: • 和歌山県立日高高等学校中津分校
* Honda鈴鹿
* 東北楽天ゴールデンイーグルス (2014 - 2019)
* 横浜DeNAベイスターズ (2019 - 2020)
* 茨城アストロプラネッツ (2021 - )


ベナドス・デ・マサトラン (2019) ←メキシコリーグ


■ 動画の内容
ラミレス氏は動画内で濱矢投手の必要な課題として、以下を挙げております。


1.直球をとにかく磨く(本人曰く155km/hを目指しているとのこと)
⇨ 投げるプレートを一塁側では無く三塁側から投げる事によりボールを離す位置がよりホームプレートに近付くため、球速が速くなるとの事。(ラミレス氏曰く、トップシークレット)
⇨クロスフィットトレーニングの実施により体幹を鍛える事でより理想的な投球に近づくとの事。


★濱矢投手の身長:185cmの体格は左投手としてはかなり恵まれていると言っていいでしょう。(例:中村恭平投手[広島カープ]、岩崎投手[タイガース]など)


理想のイメージとして想像つき易いのが、
NPB:広島カープの中村恭平投手(2019年シーズン)
以前のNPB:江夏豊氏(阪神タイガースなどに所属)
MLB:D.プライス(現:ドジャース)、J.レスター(現:ナショナルズ)、菊池雄星(現:マリナーズ)
でしょうか。


2.ピッチングをコントロールし自信をつける
⇨ 第6回目の配信の古田敦也氏(元ヤクルト)にストライクゾーンを9分割ではなく4分割ぐらいにした方が良いと言うアドバイスがありました。


★こちらについては、制球(コントロール)を意識したが為に球速が落ちたと言う見方も考えられます。メンタルだけの問題であればいいのですが。


3.イニング数の増加
⇨ ラミレス氏が監督であれば、先発で使いたいとのこと。理由としては、セ・リーグは特に先発投手の需要が高いため。
昨年、シーズン途中から四国IL・香川から東京ヤクルトスワローズに入団した歳内投手の例があります。


4.球種を6種類に増加
⇨濱矢投手の現状の球種はストレート・スライダー・カーブ・フォークの4種類ですが、ラミレス氏は右打者を打ち取るためのツーシームとチェンジアップの習得が必要であると述べております。


★右打者から逃げるボールは確かに必要ですが、ツーシームとチェンジアップ両方を必ず習得しなければならないかと言うとそうでもないような気がします。
どちらかで良いと思います。因みに、中継ぎタイプではありますが広島カープの中村恭平投手は殆ど使っていません。
既存のフォークやスライダー、カーブを磨くのもありだと思われます。155km/hで制球力があればかなりの即戦力になるので、それだけで復帰は容易であると思います。


(濱矢投手の印象について)
明確な日付は記憶にありませんが、2019年頃に東京ドームでの巨人戦で濱矢投手が150km/hを計測しておりました。結果的には打たれてしまっていましたが、制球に課題があるなと言う印象を受けました。また、昨年のイースタンリーグの最終戦ではストレートの球速は145km/hも出ていなかったので、戦力外もしょうがないかなというのが率直な感想です。


(最後に)
1~4の全てを1年以内に達成するのはかなり大変ではないかと個人的には考えております。よって、プライオリティ(優先順位)を明確にすることが大事ではないかと思ったりします。ラミレス氏の提言は非常に興味深いですし、インプットの情報としては的確かもしれません。
しかし、濱矢投手の事は濱矢投手自身にしか分かりません。ただ、言う事を聞くだけでなく、自分で工夫し考えることも非常に大事です。NPBの担当スカウトはそういう姿勢も見ていると思います。


ラミレス氏の意見も踏まえて、超個人的な意見になるのですが、以下の優先順位でノルマをクリアしていく事が望ましいのではと考えたりします。


NPB復帰に向けて、必須なのは1と2です。
良く野球の解説などで、投手の腕が振れていると言う言葉を耳にします。これは、球速にも影響はあると思われます。球速が簡単に伸びれば苦労しません。しかし、過去に150km/h台を計測しているのでその資質はあります。


そして、まだ27歳なのでNPBへの復帰の可能性は充分にあります。
例として、昨年シーズン途中からヤクルトに入団した歳内投手(当時の年齢は27歳)があります。
よって、先発投手をセ・リーグ各球団は欲しているので、3についても確かに大事だと思います。まずは、BCリーグで圧倒的な成績を残すにはどうすればいいかと言う観点で、トレーニングに臨むのが一番の近道ではないかと思います。


因みに歳内投手の四国IL・香川時代の成績は以下となります。
9試合の登板(投球イニング64回)で、3完封を含む5勝0敗、防御率0.42、76奪三振


似たようなスタイルでは、広島東洋カープの中村恭平投手を一つの参考にしてみてはどうかと個人的には思いました。
2019年シーズンではありますが、中村恭平投手(最速155km/h)のストレートの質はNPBの中でもピカイチです。チェンジアップやツーシームも球種として持っていません。


独立リーグからNPBに復帰した選手は2%しかいないとのことですので棘の道であることはまず間違いありません。くれぐれもケガだけはせず、まずは悔いなき挑戦になることを心から願いたいと思います。