横浜DeNAベイスターズ分析ブログ

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外国人選手入国について(主に既存の外国人選手)

前記事において、外国人選手の来日について記事を上げましたが、その後続報がありましたので現状の状況を踏まえ筆者の見解をまとめていきます。主に既存の外国人選手中心に今回は見解をまとめています。


まず、2021年1月5日にNPBの斉藤惇コミッショナーが新外国人選手の2月1日までの合流は困難という見解を示されました。


また以下の記事では、各選手の契約内容は「昨年の暮れに私からも、球団の契約はしっかりしておいてくださいとお願いはしている」と認識を共有している。とあり、詳細は不明ですが在留期間の更新手続きや来日日時についてなどを契約に含める旨を指していると想定されます。おそらくこれは全ての外国人選手に共通する話だと思います。


2022年1月7日現在までにNPBの斉藤惇コミッショナーは既存の外国人選手については言及していませんでした。前記事では既存の外国人選手についてあまり説明できていませんでしたが、一言で言ってしまうと既存の外国人選手は昨年度のうちに再入国するための手続きさえしていれば、殆どのケースにおいて来日することが可能です。
理由としては、新規入国についての規制は依然続いているものの、再入国処置についてはほとんどの国で規制が強化されていないためです。唯一の例外のケースは14日以内にアンゴラ、エスワティニ、コンゴ(民)、ザンビア、ジンバブエ、ナミビア、ボツワナ、マラウイ、南アフリカ共和国、モザンビーク、レソトのいずれかの国に滞在歴があった場合は再入国拒否となります。これらの国は全てオミクロン株の流行の発端となったアフリカ地域の国であり、当てはまるケースはまずないと考えていいと思います。

つまり、来日自体は問題ないです。とは言え、入国後には検疫所の宿泊施設での待機があり、最低でも14日間の自宅等待機が必要となります。即ち春季キャンプが開始となる2月1日に間に合わせるためには1月16日に日本に入国していなければ間に合わないことになります。また、出国時のPCR検査で陽性が出たり、検疫で引っかかった場合などは合流するのがさらに遅れる可能性があります

補足ですが、既存の外国人選手の家族の来日についてですが、こちらも昨年のうちに再入国手続きさえしておけば通常は問題ないはずです。選手の興行ビザではありませんが、配偶者やその扶養者にもそれぞれビザがあります。ここでは細かい説明は省きますが、配偶者ビザや家族滞在ビザと言ったものがあり、在留期間が6カ月以上であれば「みなし再入国許可制度」を用いて戻ってくることが可能です。


↓参考までに以下の過去記事の下部にて再入国についてなどを説明しております。(配偶者ビザや家族滞在ビザについては説明していません)

何故横浜DeNAベイスターズだけ外国人選手が来日できないのか?の件 - 横浜DeNAベイスターズ分析ブログ


ここからは、筆者が想定する最も考えたくないシナリオですが、一応記載しておきたいと思います。
現在世界の中でも、アメリカ国内においてもオミクロン株の感染拡大が続いています。現在のオミクロン株の状況を見て今後考え得る最悪な状況は、日本国がアメリカからの再入国を拒否することです。この場合、特段の事情がない限りは既存の外国人選手すら入国することができなくなり、NPBではアメリカから来日する選手が多いため、影響がかなり出ることになります。しかし、アメリカからの再入国拒否措置は戦後を含めてもないため、このシナリオはよほどの事態になった場合と考えます。これまでの実績から再入国措置を指令してから実行するまでの猶予期間はたったの2日であり、来日するための飛行機のチケットの確保すら困難になるため各球団で来日できる外国人選手に差が出てしまうかもしれません。

因みに、特段の事情というのはいわゆる特例入国のことを指しており、邦人や日本人の配偶者、医療従事者など意外と幅広いです。これから新外国人選手について入国の調整をすると斉藤惇コミッショナーが言及していますが、これは基本的に特例入国で対応すると考えられます。


最後に、選手のパフォーマンスを下げないために新外国人選手だけでなく選手の家族の来日ができるかも重要なのは言うまでもありません。こちらも特例入国にできるかの判断は、前回も申しましたが、キーマンは林 芳正(はやし よしまさ)外務大臣となります。

今後の日本政府の動向にも注目が集まりそうですが、既存の外国人選手については以上が筆者の見解となります。