横浜DeNAベイスターズ分析ブログ

簡潔にベイスターズを分析するブログです。Twitterで主に発信してますが、こちらのブログにも随時投稿していきます。

筒香選手のロサンゼルス・ドジャース入りについて

前記事において、7日間は静観するとの事でしたがその前にトレードの話がついたようです。
現地時間の5月15日に筒香選手のロサンゼルス・ドジャース入りが決まりました。(背番号は28)


ウェーバー公示中に獲得した場合は、残りシーズンの年俸を負担するのが通例ですが大幅な負担はレイズが行い、ドジャースは最低年俸+α分で獲得する事になったようです。
・ドジャース獲得の背景
昨シーズンはワールドチャンピオンにもなったドジャースですが、今シーズンは投手・野手共に怪我人がかなり多い状況です。
特に野手については、多くの若手を起用していますが、軒並み低打率となっております。
現在、地区優勝8連覇中の強豪ですが、大型補強をしたサンディエゴ・パドレスを始め、サンフランシスコ・ジャイアンツに次いでの3位と危機的な状況にあります。(2021/5/20現在)
そこで、レフトやサード、ファーストを守れる筒香選手に白羽の矢が立ちました。
また、同日にはロサンゼルス・エンゼルスから戦力外通告を受けていたアルバート・プホルス選手も獲得しています。
因みに筆者は筒香選手のDFA後、ドジャースの獲得はあるかもと予想はしていました。



2019年シーズン後のポスティングシステムによって移籍する際に、ドジャースからオファーを受けていた可能性はあります。
当時は条件面からタンパベイ・レイズを選びましたが、ドジャースでプレーする事は筒香選手の夢の一つだったようです。


・筒香選手の今後の展望
エドウィン・リオス内野手が左肩の手術となり、今シーズンは絶望的となりました。筒香選手をメジャー枠となる40人に入れる為にIL(60日間の故障者リスト)に入れました。
彼は筒香選手と同じ左打者で一塁手と三塁手で長距離型と同タイプの選手の為、彼の役割(一塁手のマックス・マンシー選手のバックアップ)をある程度引き継ぐ形になりそうです。
同時期に獲得した、プホルス選手は現在おそらくファーストしか守れません。打撃に関しては打率こそ低いですが、長打力はまだあります。
筒香選手のポジションはレフトが中心になりそうです。出場自体はそこまで多くはないでしょうが、前述にも述べたとおり若手選手が軒並み低打率のためチャンスはゼロでは無いです。
ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は筒香選手の再生について、ある程度根拠があるそうです。
過去の前例として、クリス・テイラー選手、マックス・マンシー選手、ジャスティン・ターナー選手をチームの中心選手に再生した実績があります。
筒香選手も昨シーズンは60試合と言う異例のシーズンの中でも8本塁打を放ち、選球眼も悪くはありませんでした。
DFAと常に隣り合わせになる日々がこれからも続くでしょうが、これがメジャーリーグと言う厳しい世界です。特にこの60日間は毎日が勝負になりそうです。
5月19日のダイヤモンドバックスとの試合で、4番打者として起用され、マルチヒットこそなりませんでしたが、打点を挙げ一つ結果を残しました。


来季以降もメジャーに残る為には、決して多くはないチャンスでどれだけ市場価値を上げられるかが最大のポイントです。
NPBではソフトバンクホークスの柳田選手や阪神タイガースの佐藤輝明選手の様な左の長距離砲は希少ですが、それはメジャーリーグにおいても同様です。
しかし、筒香選手は俊足や守備で大きくアピールするタイプではないため打棒で価値を高める必要があります。


・最後に
ロサンゼルス・ドジャースは伝統のある球団で、スモールベースボールの礎を築いた名門チームです。そこで得られる経験は確実に今後のプラスになるはずです。所属先が早く決まってホッとしたのも束の間、更なる挑戦の日々の始まりとなりました。(因みに筆者は野茂英雄氏がMLBに挑戦して以来、生粋のドジャースファンでもあります。)