横浜DeNAベイスターズ分析ブログ

簡潔にベイスターズを分析するブログです。Twitterで主に発信してますが、こちらのブログにも随時投稿していきます。

レイズ・筒香選手のDFAについて


2021年シーズン、横浜DeNAベイスターズは苦しんでいる中、一つのニュースが。
5月11日(日本時間12日)、2019年まで横浜DeNAベイスターズに所属していた筒香選手がメジャー2年目の途中でDFAになりました。

「先に結論を申しますと7日間は続報を待つことになると想像されます。」


そもそも、DFAとは
通称「Designated For Assignment」の略です。


MLBを見ていると必然的にこのDFAと言うワードは頻繁に見る事になります。


DFAのルールは非常に複雑です。以下の記事が大きな助けになる筈です。

これは、日本で一般的に耳にする「戦力外通告」とは全く違うものです。


NPBにおいてもシーズン途中に選手の支配権を放棄したい場合ウェーバー公示を行いますが、それと同様にMLBにおいてもシーズン途中に選手を解雇する時にはDFAの処置をとります。


そして、DFAは以下の4つの運命のいずれかを辿る事になります。
(1)他チームへのトレード


(2)ウェーバー公示


(3)チームからの解雇


(4)マイナー行き


(1) 他チームへのトレード
筒香選手の2021年の年俸は推定約7億6300万円と言われております。


今季筒香選手は開幕26試合で打率・167(78打数13安打)、0本塁打、5打点、出塁率.244、長打率.218、三振数27ととにかく踠き苦しんでいました。
現状、上記の成績ではトレードは成立しないと想定されます。


(2) ウェーバー公示
MLBの他球団が獲得意思を示し、交渉が成立した場合、年俸などの契約内容をそのまま引き継ぐ形で選手が移籍します。
今回の筒香選手のケースですと、シーズンの残り年俸となる約547万ドル(約6億円)を引き継ぐ事となり、これもまず考えられないでしょう。


上記2つが7日間クリアされた場合に以下の2つの選択肢が残ります。


(3)チームからの解雇
選手側がマイナー契約を拒否するまたは球団側から契約を結ばない(いわゆるリリース)ケースがあります。
今回のケースでは事前にレイズのGMから筒香が希望するなら、マイナー(AAAのダーラム)に歓迎するとの意向が表明されており、このケースが成立する場合は筒香選手側がマイナー契約を拒否しFA(自由契約)を選択すると言う事になります。
ここで初めて、NPB球団も含めた交渉が可能になります。


(4)マイナー行き
上記の通り、レイズに残留してマイナー契約を結ぶことでマイナー(AAAのダーラム)でプレーする事になります。


<メジャー復帰の可能性は?>
2つの方法での可能性があります。


・方法1
上述の(4)においてレイズのマイナー契約を結びメジャー昇格を目指します。
マイナー行きとなった、過去の先例の方々は多くおり、西岡剛選手(現:BCリーグ)、中島裕之選手(現:巨人)らが経験しております。
よく、様々な界隈からメジャーからマイナーに落ちてNPBに復帰する際にアメリカ旅行をしていたと揶揄される事があります。
しかし、DFA後にマイナーからメジャーに復帰した例も僅かにあります。基本はロースター枠の選手の怪我などによる再昇格が殆どですが。一時的な補充というのが現実です。


・方法2
上述の(3)チームからの解雇後にFA(自由契約)となります。NPB球団との交渉も当然可能ですが、MLB他球団が獲得する場合にメジャー最低年俸(今季は57万5000ドル=約6330万円)で獲得可能です。マイナー契約は必至でしょうが、日本での実績や対応力を見込み獲得に興味を示す球団があるかもしれません。メジャー契約を掴むのは決して容易ではありませんが、ここで腕を磨き課題を確実に克服するという選択もあります。
来期もMLBで挑戦を続ける場合、スプリングトレーニングがあり、ここが最もメジャー契約を掴むチャンスの場面なのです。そこに照準を合わせていくことが最大の近道のように思えます。


(コメント)
MLBのレベル、特に野手に関してはやはり高かったと言う事です。
私見ですが、メジャーで長年活躍した、イチロー氏や松井秀喜氏、そして現在二刀流として活躍している大谷翔平選手を見れば分かりますが、最も重要なのが打者としての対応能力・生活や移動、気候などへの適応能力です。


現在横浜DeNAベイスターズに在籍しているネフタリ・ソト選手やタイラー・オースティン選手もメジャーよりもマイナーの時間を長く経験しています。それだけメジャーはレベルが高いのです。


今ご時世の事がありますので、一概にこうするべきだとは言えませんが、
・自分の夢でもあったアメリカで悔いを残さずまずはやり切って欲しい。


前DeNA監督の中畑清氏も仰っていましたが、今後の指導者としての経験を含めた野球人としてマイナーを経験する事は決して悪い選択肢ではないのでは?と思ったりします。
NPB復帰はそこからでも遅くは無いはずです。


まずはこの一週間、静かに見守り、そこから今後の動向を注視していきます。

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